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東京冨美オークション 2017年2月 <終了しました>

No.2017 蘆葵生製 漆硯 (小野鐘山 旧蔵)

No.2017 蘆葵生製 漆硯 (小野鐘山 旧蔵)

22.7 × 13.5 × 4.0 cm

No.2017 蘆葵生製 漆硯 (小野鐘山 旧蔵)

蘆葵生(?—1850)揚州にて生まれる。 名は棟、字を葵生。清朝を代表する作硯家。漆芸家として知られ制作した漆硯は著名で有る。 漆砂、百宝嵌の技法を得意とした。漆砂とは漆に金剛石を混ぜ固める技法。百宝嵌は貴石・象牙・珊瑚などを象嵌する技法である。 嘉慶から道光にかけ揚州の漆芸が盛行した。蘆映之(名は映)は「宋宣和内府製」六文字の款をもつ一つの硯を賜った。澄泥に似て軽く、水に入れても沈まない、漆砂をもって作成した硯であった。映之はこれに仿い宣和漆砂硯を再現し、その漆硯は金農や袁枚の称賛を得た。 映之の漆硯の技法を受け継いだのは孫の葵生であり、技量は祖父を凌ぐものがり、作成した仿宣和漆硯は文人の憧れのものとなった。同時期に活躍した名硯工の顧二嬢の硯匣の多くは蘆葵生が作成した。

No.2017 蘆葵生製 漆硯 (小野鐘山 旧蔵)

蘆葵生(?—1850)揚州人。 名棟,字葵生,清代代表制硯家。以漆砂硯而聞名天下。擅長百寶嵌技法。 康熙丁酉春先大父(映之)於南城外市中,買得一硯,上有“宋宣和內府制”六字,其形質類澄泥而絕輕,入水不沉,甚异之,盧映之有幸得見,並仿製了宋宣和內府所制之漆砂硯。其硯備受金農和袁枚的稱讚。 葵生繼承其祖映之技藝,而又將漆砂的調配加以改良,盒、匣的製作更有創意,青出於藍,聲名大噪,更勝乃祖。名硯工的顧二娘的硯匣多為蘆葵生作成。

No.2017 蘆葵生製 漆硯 (小野鐘山 旧蔵)

小野 鐘山(1880−1952)大分にて生まれる。 名は鷹男、号を鐘山・研生・翰墨子などと称した。前田利巧に書道、漢学を学び国民党の記者を経た後、犬養木堂(第29代 内閣総理大臣)に見出され門下の書家となる。文房四宝の研究家としても知られ、坂東貫山などの古硯研究家とも深く関わりがあり、公爵家ほか著名蒐集家の美術品の鑑定を行っていた。日本書道作振会審査員や帝国習字速成学会会長なども務めた他、剣術にも秀でており神道無念流の教士でもあった。「宋名臣言行」訳本(録文成社1910年)、「支那の古硯に就て」(鳩居堂 1927年)など書籍も多数執筆している。

No.2017 蘆葵生製 漆硯 (小野鐘山 旧蔵)

小野鐘山(1880 - 1952)大分縣出生。 字鷹男,號鐘山,研生,翰墨子等。師從前田利巧,學習書法,漢學,歷經國民黨記者。犬養木堂(第29代內閣總理大臣)門下的書法家,以研究文房四寶而聞名。與坂東貫山等古硯研究家都有深交,為名門望族,著名收藏家等鑒定美術品。曾擔任過日本書道作振會審査員,帝國習字速成學會會長。善劍道。著作有《宋名臣言行》譯本(錄文成社1910年),《中國古硯》(嶋居堂1927年)。

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